そろそろ子育ても終わり? 子育ての最後にできること

家族の話

最近の就活では動画選考なるものがあるということを初めて知りました。

コロナ禍ということもあり、一次面接の前に動画選考が行われることが多いそうです。

息子の頃には動画選考なんて聞いたことなかったけど、社会人1年目の娘は知っていた様子。

もっとも学生はちゃんと情報をキャッチして、対応しているので親が知らなくても問題は無いんですけどね。

 

私が思うこの時期に子どもにしてあげられる事は
大学受験で親の出来ることはお金を用意すること
就活で親の出来ることは就活スーツを用意すること

 

clear hour glass with brown frame

 

子どももここまで育てて来たら、ほんとに親として出来ることはほとんど無くなります。

会社選びもそうですが、私たち親世代の頃とは全く状況が違っているので参考になるアドバイスなどほとんど出来ません。

もっとも親の言う事を聞いているようではそもそも大丈夫?とも思ってしまいますけどね。

人生は初めての連続だと美輪明宏さんがおっしゃっていました。

子どもも初めてのことばかりで大変かも知れないけど、親だって親としては初めてなのです。

2人目、3人目だからといって経験が参考にならない時もあります。

子どもそれぞれに個性があるので1人目と同じようには行かないのです。

自分自身が当事者だった頃の方がよほど気が楽だと思っている保護者も多いのではないでしょうか?

子どもの成長と共に、親の出来ることは減って行きます。

大学受験まではお金を用意するという最後の役目がありましたが、就活においては親の出る幕はゼロです。

親が出来ることなんて就活スーツを購入し、毎日着るスーツのシワを伸ばしたり、靴を磨いたり。面接に遅れないように朝起こすこと位。

やっと出来ることを見つけられてもこの程度です。

 

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この時期になると必ずテレビのニュースで見る「写真屋さん」がありました。この写真屋さんで証明写真を撮ってもらうと就活が上手くいくと言われていて、毎年とても人気の写真屋さんとして定番のニュースなのです。

私はこの写真屋さんをメモしてあったので、わざわざ息子の就活写真はそこに撮りに行くように言いました。とっても混んでいたようですが無事に就活写真も出来上がり、あとは本人に任せるだけ。

大学受験とは全く勝手が違い、就活では面接などの出来を数字で客観視できない不安が親子ともにとても大きいです。

選考が途中まで進んだ後に落とされた時の落ち込みようといったら、もう掛ける言葉もない位にどんよりとしてしまい、どうしたらいいのか分からなくなります。

そんな時になぜか全く意味のない一般論「入ってみたら案外いい会社かも知れない」とか「どこの会社でも学びはあるからとりあえず頑張ってみよう」とか、自分が言われたらブチ切れそうな言葉を掛けてしまうのです。

これは火に油を注ぐ行為なのでお勧めできませんし、全く分かってないという目で見られるだけです。

目標がしっかりと定まりすぎていた息子の就活は結果失敗に。

すごく狭い分野に絞り過ぎていたのが原因だったのですが、本人に言わせれば興味のない会社を受けることに全く意味がないからだとのこと。

確かにそれもそう。

会社ならどこでもいいって訳じゃないのは分かります。

でも、社会人3年目の今、転職を果たして本人が言うのはなぜ就活の時にこの分野を全く視野に入れていなかったのか、自分でも視野が狭かったと思っているそうです。

就活が思うように行かず、本命だった会社の選考に落ちた後はまだ選考が進んでいた会社の面接が数社残っていました。

ですがそれらを全てキャンセルし、6月1日に内定をもらった会社へ行くことに。

当時は就浪したいと訴えていましたが修士まで行かせただけでも有難いと思えという気持ちからさすがにそれは受け入れられませんでした。

就活が終わってから入社までがとても長く、あんなに憂鬱そうな息子を見るのは初めてだったので大分こちらの気も滅入ったものです。

息子が言っていた言葉「大学受験までは自分でコントロールできるけど、就活は相手次第だから自分ではコントロール出来ないんだな。人生で初めてのミスがなんでここなんだよ…」ほんとその通りで親だったら胸が痛くなる言葉です。

どこが間違いだったのかも分からないまま、努力さえすれば勝ちを掴みとれると信じて来た人生だったのにいきなりのルール変更。

本人は今まで通りに頑張っただけだったのにと思います。

それでも次の目標に向かって進むしかありません。

就活は本人にとっても一大事ですが、親にとっても自分の無力さを見せつけられました。

ですが、私の場合この無力さを知ることによって、すんなりと子離れが出来たとも言えます。

名実ともに親の管理下から卒業したということ。

全てを本人に任せて、今では体さえ元気でいてくれればと思うだけの毎日。

就活とは子どもだけが社会に出るために戦っているのではなく、親として頑張ってきた子育てに終止符を打つべく、親も一緒に戦っていたのだと思います。

子育ての終わりに差し掛かった時に子どもにしてあげられる事は
大学受験で親の出来ることはお金を用意すること
就活で親の出来ることは就活スーツを用意すること

これ位しかないということを噛みしめて最後の子育てに臨みましょう。

 

それでは、本日も良い1日にしていきましょう!

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