入院してみて分かったこと 私が居なくても家族は大丈夫

家族の話

先日、久しぶりに知人に会った時のことです。

「わぁ、お久しぶりです。かなるさん、コロナは大丈夫でしたか?」

「お蔭様で私は大丈夫ですけど、もう濃厚感染者になったとか罹患したとか聞くようになったので大分身近に迫ってますよね」

「そうなんですよー、私も先週までコロナで自宅療養してたんです」

「え?それは大変でしたね…ご家族の皆さんは大丈夫でしたか?」というやり取りをしたことがありました。

お母さんがコロナになってしまったら、残された家族は色々と大変だろうなぁなどと思ったのですが、よくよく考えてみたら、私も10年ほど前に10日間くらい入院したことがありました。

世の中のお母さんは自分が居なくなったら家族はどんなに大変だろうと考えてしまうと思います。

本日はいい意味でお母さんが居なくても家族は案外大丈夫だということを私の経験からお話したいと思います。

 

pink and white hearts illustration

 

昨日もコロナの家庭内感染で、お父さんだけが隔離生活・家族は濃厚接触者になったという話を当のお父さんから聞いたばかりです。

お父さんが隔離生活に入っても、お母さんと子どもが元気であれば、家族全員自宅待機となってもまぁ運悪くコロナに罹患しちゃって大変だったね!くらいで済みそうですが、逆のパターンでお母さんが隔離生活に入ってしまい、お父さんと子どもは濃厚接触者で在宅となった場合、家事全般をお父さんがやらなきゃならないとなるととっても大変そう!?と思ってしまいます。

お父さん、お母さん共に立場は違いますが、2人ともに言っていたのは「とにかく人と喋りたくなる」ということでした。

お父さんの話では、たった1人、部屋の中で寂しく使い捨ての紙皿で食事をし、ドア1枚隔てた向こうでは家族の笑い声が聞こえてくる。

ものすごい疎外感らしく、そーっとリビングのドア越しに家族の様子を眺めたりしたそうです。

奥さんに見つかると睨まれるので(笑)あくまでこっそり盗み見をしたという話を聞いて、隔離されるのがお父さんだった場合、多分家族は今まで通り変わらない生活なんだろうなぁと想像してしまいました。

お父さんが居なくても特に問題ない感じを目の当たりにしたお父さんは更に病みそうですけどね。

反対にお母さんが隔離生活に入ってしまった場合。

私の知人は運悪く、今年お子さんが高校受験だったらしく隔離生活してる場合じゃないのにーとなったそうです。

お父さんも子どもも自宅待機となっていたそうですが、お母さんがLINEで遠隔指示を出して乗り切ったと言っていました。

「人とお喋りしたくなる」にはLINEで指示を出すのも面倒だから直接口頭で伝えたいというのもあったようです。

お父さんとお母さんでは全然違うもんだなぁとしみじみ思うと同時に、私が入院した時のことを懐かしく?(懐かしくはないか…もう入院したくないし)思い出してしまいました。

 

Leaves, Cherry Tree, Green, Leaf, Spring, Sprout

当時、息子は高校1年生、娘は中学1年生だった2月から3月にかけて10日程入院したことがあります。

婦人科系の病気になってしまい、手術をしなければならない病気でした。

命に係わる病気ではなかったのですが、10日も家を留守にするなんて初めてのことです。

まぁ10日位なら例え掃除をしなくても死んだりしないし、洗濯だって毎日しなくても大丈夫なのは分かっています。

入院前にとりあえず洗濯機の使い方は紙に書いて洗濯機に張り付け、ゴミの日を書いた紙は冷蔵庫に貼り付け。

これで準備万端、私は入院しました。

高校1年生と中学1年生の2人はちょうど学年末の定期テストにも重なり、息子は1度お見舞いに来てくれたけど、娘は1度も顔を見せに来なかったなぁ。

その代わり夫が子どもから預かった山のような漫画を毎度持って来てくれていましたけど。

手術の直後は傷の痛みで元気もありませんが、回復してくると時間を持て余してしまうものです。

それでも婦人科系の病気の人たちと同じ病室だったりするので仲良くなったりするんですが、今時の腹腔鏡手術の人たちは、術後次の日とかには退院できるんですよね。

なんなら手術したその日からぴんぴんしているし、ほんとに全然違うんです。

開腹手術はやっぱり体への負担が大きいです。

子どもたちもさほど私のことを心配している様子もありませんでしたが、そこはお互い様で私も家に残してきた家族の心配はほとんどしませんでした。

これから家に帰るぞとなった時に、もしかして足の踏み場もない位に散らかっているんじゃないか?とか洗濯ものが山積みになってるかなーなんてことを想像したりしたけど、いざ帰宅してドアを開けてみると驚くほど10日前と変わっていない。

ちょっとくらい変わったところあるでしょ?と思って部屋の中をきょろきょろしてみたけれど、テーブルの上も私が出て行った時から1分しか経っていないんじゃないかと思うほど変化なしでした。

拍子抜けのあと、喜んでいいのか悲しむべきなのか分からなくなったものです。

だって、私が居なくても3人は全くいつも通りの生活をしていた証拠なんですから。

でも私が居なくても問題がないって、素晴らしいことじゃないか!と思うことにしました。

これでいつでものんびりと海外旅行にだって行けるじゃない!

自分が居ないと上手く回らないんじゃないかなんて思っていたのは自分だけでした。

やってくれる人が居ないと分かれば自分ですることが出来るようにちゃんと育っていたんですね。

私も世の中の幸せなお父さん、つまり自分が居ないと会社が回らないとか思っている人たちと同じだったんです。

それ以来、私の心は自由を獲得しました。

もちろん今でも家事はしています。

でも私じゃなくても、私が居なくても問題ないということを知っているだけでぐっと行動範囲を広げることが出来るようになるのです。

いつでもその権利を持っているという認識があるのとないのとでは心の自由度は全く違います。

自分の思い込みで自分を縛り付けるのはさっさとやめて、心の自由を獲得してみる事をお勧めします。

それでは、本日も良い1日にしていきましょう!

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