親が子どもにできることって何だろう?
<お稽古を始める時に考えたいこと>
でもある時、新聞で読んだ言葉にはっとさせられ、今では少し考えが変わりました。
今、私がもう一度子育てを始めるとしたらどうするか? 本日は子どものお稽古を例に私が今思うことをお話します。
今の私が考える子どもにしてあげたいこと、それは子どもから何かを奪わないことです。
奪わないとは具体的にどういう事か?
それは子どもが興味を持っているものや時間などを取り上げないこと。
親は与えることに一生懸命になってしまいがちです。
子どもの将来を考えてお稽古や塾のお金だって惜しみません。
ですが、ある日目に止まった新聞記事にあった言葉、「奪わない」この1言が今でも忘れられないのです。
なぜなら、すでに奪ってしまっていたから。
もう10年程前の話です。
我が家は読売新聞を購読していますが、新聞の家庭欄の記事をたまたま読んでいた時のこと。
誰の記事だったのかも思い出せませんが、「子どもから奪うな」という文言に衝撃を受けました。
うろ覚えなのですが、「与えるのは簡単だが、奪わないのは難しい。財産を残しても使ってしまったらそれは終わり。親が本当に子どもにしてあげられるのは、何かを与えることじゃなくて、その子が本当に興味を持ったことや、やりたい事をやらせてあげること。子どもの好きを奪う権利は親にだって無いんだよ」という趣旨の記事だったと記憶しています。
当時、我が家の子ども2人はすでに高校生と中学生くらい。
ほぼ育ち上っているといっても言い過ぎではない位に大きくなっています。
その記事に書いてあったことになぜ大きな衝撃を受けたのかというと、恐らく子どもから色々なものを意識的にも無意識的にも奪ってきた自覚があったからです。
例えば、私はお稽古事を選ぶ時に、私が小さい頃にやりたかったお稽古に誘導しました。
娘のバレエがそうです。
本人もなんとなくその気になり、小学1年生の頃からバレエを習い始めました。
本人は体を動かすのは好きでしたし、レッスンを嫌がることはありませんでしたが、これは私の自己満足以外の何ものでもありません。
私が子どもの頃に通っていたお稽古は習字にそろばん。でも習字もそろばんも行きたいなんて言ったこと無かったはず。エレクトーン教室にも通っていたけれど、これも楽しくなかった思い出しかありません。
限られた生活費で、良かれと思って私にお稽古に行かせてくれていたんだと、今なら分かるし、感謝の気持ちもあります。
でも私が習いに行きたいと言ったバレエはさせてもらえなかった…その気持ちは大人になっても消えないんですよね。
大人のお稽古として自分がバレエを始めれば良かったのかも知れませんが、当時は子育て真っ最中で自分がお稽古に行くという発想が無かったのです。
極端な言い方をすれば、私は自分のやりたかった事を娘に押し付けて、娘が本当にやりたかった事をする時間を奪っていたんです。
そう、自分がされて嫌だったことを娘に強要していたことになります。
自分がされて嫌なことは人にするな! 誰でも知っているはずのことを子どもには躊躇なくしていたんですよね…
少し長くなったので次回に続きます
それでは、本日も良い1日にしていきましょう!
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