高齢者のお散歩 雨の日に交差点で転倒して救急車のお世話になった叔母さんの話

家族の話

先日、突然救急隊員から夫の携帯に電話がありました。夫の父のお姉さん、つまり叔母さんが交差点でつまずいて転んでしまい、救急隊員が駆け付けたところだったようです。救急搬送する前に、都合がつくようなら現場に来て欲しいという連絡でした。

たまたまその日は在宅していた夫。叔母さんの家までは車で10分も掛からないところにあるので、とりあえず駆け付けることに。

雨の日に出歩くのは危ないと言ってあったそうですが、どうやら出歩いてしまったらしいのです。転ぶ瞬間まで元気でも、骨折をしてしまったらその後はどうなるか分かりません。なぜ雨の日でも出歩いてしまうのか、そして高齢者の転倒が怖い理由についてお話します。

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叔母さんについて

夫の父親のお姉さんである叔母さんは今年95歳。ご主人は数年前に亡くなって、子ども無し。ご主人を亡くされてから、我が家からほど近いところに引っ越してきました。

横浜市住宅供給公社を通して借りた、高齢者向けサービスのある低層マンションで1人暮らし中。叔母さんの住んでいるこのマンション、1人で住むには充分な広さ(50㎡超)だし、リビングと寝室の2部屋がベランダに面しているので、とっても日当たりが良く、開放的。おまけに家賃補助もあって、自己負担は月5万円以下と聞いています。高齢者が家を借りるのは難しいと聞いたことがあったけど、こんな至れり尽くせりの住宅があるんですね。

さて、95歳になる叔母さんですが、現在、特に悪いところも無く、元気一杯です。頭もちっともボケてない。コロナ禍以前は、お花にお茶のお稽古と忙しく活動をしていたようですが、最近はその活動も自粛中。何ていったって、70歳を過ぎてもスキーをしていた位なんですから、私の想像をはるかに超えたスーパー叔母さんです。

過去にはそのスキーの最中に大腿骨を骨折したことがあり、現在はその時の治療の名残でボルトが入っているそうですが、70歳を過ぎてから大腿骨骨折を経験するも、現在もピンシャンしているのがほんとにすごい!

これだけ元気だと、自分の年齢を忘れてつい活動的になってしまうのも仕方ないのかなぁと思います。

なぜ雨の日に出歩いてしまうのか

そもそも雨の日って滑りやすくなるんですから、どんなに元気でもやっぱりそこは95歳。今回のように滑って転んでしまうのは想定内です。だから、雨の日にはわざわざお出掛けしないようにって言ってあるんですけどねぇ。

私なら雨の日は億劫になって、なるべくなら外に行きたくないなぁって思っちゃいますけど、そこをわざわざ出掛けるんだから、もう気力から違います。ですが、これってやっぱり年齢を重ねて、判断力が落ちている証拠なのかもという気もするんですよね。

というのも、実は1か月ほど前にも本人からの自己申告で判明したんですけど、交差点で右往左往してしまい、警察のお世話になったというんです。その時もちょっと距離のある横断歩道を歩いていたらしいのですが、歩いている途中で信号機が点滅し始めてしまったそう。普通ならそのまま小走りに渡り切ると思うのですが、どうやら信号機の点滅を見た途端に焦ってしまい、進んだ方がいいのか、戻った方がいいのか分からなくなってしまい立ち往生していたところを、通りすがりの人が見かねて助けて下さり、警察にも連絡して下さったとのこと。

この話を聞き、先日の雨の日に転倒したことも合わせて思ったことは、足腰は元気でも、判断力が落ちている場合の外出は大きな事故に成り兼ねないということ。雨の日は滑りやすいから外へ行かない方がいいよね、という正常な判断を下せないようになってきていることに気が付きました。

Free photos of Pedestrian crossing

きっかけは骨折でも誤嚥性肺炎で死に至ることも

とても強運の持ち主である叔母さん、今回滑って転びはしたものの、左腕にヒビが入っただけで済みました。救急搬送された病院で検査をした後、三角帯で腕を吊った姿で夫と一緒に帰宅。痛みはあるだろうけど、これだけで済んだのはほんとにラッキーです。

叔母さんが大きな怪我にならない理由の1つに、とても小柄であることが挙げられます。身長も140㎝未満で体重も30㎏台と、かなり小柄。小さな子どもが転んでも大怪我になりにくいのと同じで、叔母さんもいつも軽傷で済んでます。

とはいえ、運が悪ければいつどうなるかは分からないもの。夫の父親もかなり細見で体重も50㎏未満とかなり軽めでしたが、段差でつまづいて大腿骨を骨折してしまいました。その日の朝まで元気だったのに、この骨折がきっかけで寝たきりになり、誤嚥性肺炎になって最後は亡くなるというお決まりのケースです。

お義父さんを見て、私は転んだら最後、そこで人生が終わるとさえ思っています。今回の叔母さんの件で、ご年配の方は足腰の丈夫さだけでは安心出来ない、判断力の低下についても周囲の理解が必要だと感じました。

そして、自分自身はやはり転ばないように注意をしつつ、以前通っていたヒップホップダンスの先生がおっしゃっていた股関節の柔軟性の重要性を思い出し、改めてストレッチに励まなければ!と思った次第です。分かっていてもなかなか実践出来ないんですけどね…

本日のまとめ

元気で活動的な高齢者でも、外出時に判断力の低下から、さまざまな事故に遭遇してしまうことがあるかも知れません。距離のある横断歩道を渡り切るのも実は大変なことだったりするようです。本人には自覚がないこともあるので、高齢者のお世話をする側の人の理解が必要でしょう。そんな高齢者のお世話をしつつ、自分自身も今から対策をし、いつまでも心身ともに元気に過ごしていきたいですね。

 

それでは、本日も良い1日にしていきましょう!

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