映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」感想 カップルで見るのはやめたほうがいい映画

私の好きな物

昨年の夏、劇場公開からずっと見たいと思っていた映画「プロミシング・ヤング・ウーマン」。見たいと思いつつ1度映画館から足が離れると、なんだか足を運ぶのが面倒になってしまって見ないままになっていたけど、WOWOWで放送されたのでようやく見れた! ほんとWOWOWと娘に感謝!

「プロミシング・ヤング・ウーマン」

映画

たった今見終わった感想

この映画について私が知っていたのは、大切な友人を失った過去を持つ女性の復讐劇だということ。

私の大好きな映画「ドライブ」にも出ているキャリー・マリガンが主役ということもあり、とても楽しみにしていたけれど、映画は途中から私の想像と全く違う方向へ話が進み、最後には思ってもみない結末になってしまった。

いわゆるどんでん返しものというと、爽快感をイメージするけれど、これは真逆。こんなどんでん返しもあるのね、と憂鬱にさせる映画。

それでも、114分という長さを感じさせずに、物語に引き込まれてしまう不思議な魅力はある。

友人を亡くしてからずっとキャシーも今を生きていない。

彼女の母親の趣味だという作り物のように生活感のない客間や、30歳過ぎの女性にしては可愛らしすぎる部屋や洋服たち。画はカラフルでポップなのに、ちっとも楽しくないという矛盾。

世の中ってほんとにこんなゲス野郎ばかりなのだろうか?と胸くそ悪い気持ちにさせるけど、世の中捨てたもんじゃないよと思わせてくれた唯一のシーンが印象的。

それはキャリー・マリガン演じるキャシーとボー・バーナム演じるライアンが見せるドラッグストアでの楽し気な様子に「」を見た気がしたけど、結局誰も救われない話だった。

ボー・バーナム演じるライアンが、唯一まっとうな男性として可愛らしくもあり、めちゃくちゃ好青年に見えてしまった私は見る目がないのだろうか?とちょっと不安になってしまったけど。

こんな方法でしか復讐は成し得なかったのか? そもそも復讐して何を得たかったのか?想像もつかないし、きっと私には永遠に分からないだろうと思った。

世の中の不条理を一方的に突き付けられた感じだけど、見て良かったし面白い映画だったと思う。

キャリー・マリガンはやっぱり可愛いし、儚げでもある。

男性にとってはあまり楽しくないと感じる映画かも知れないけど、女性ならきっとキャシーに共感できる映画。

なので、カップルで見るのはちょっとおすすめ出来ないなーと思う。

人生において、ただ傍観しているだけでもそれは罪なんだということを改めて思い出させられた。これって普段から分かっているつもりなんだけど、なんとなく見過ごしてきたことって沢山あるよね…と考えずにはいられない。

映画の結末もバッドエンドだけど、傍観者である自分を再認識させられるからより一層どんよりした気持ちになるんだと思う。

 

「1917 命をかけた伝令」

2回見た感想

この映画も映画館で見れなかったのでずっと見たいと思っていたところ、WOWOWで放送されていたのでようやく見てみたけれど…冒頭からなんか見たことある⁈となった。

全然記憶にないけれど、どうやら再加入する前にすでにWOWOWで見ていたらしい。見たことを忘れてるってもう私の記憶力、大丈夫なんだろうか?と思いつつ、119分もあったけど飽くことなく見てしまった。

戦争映画だけど、敵と戦うシーンはほとんど無い。でも死体はゴロゴロあるし、じめじめとした感触は充分に伝わってくる。

1,600人の味方の命に関わる指令を届けるという役を任された若い2人の兵士の話。

映画で見る戦争は、どこか遠くの昔の話のような気持ちで見てしまうけど、それでも楽しい娯楽作品とは思えず、私はあまり見ないジャンル。

この映画も決して楽しい作品ではないし、戦地に赴いて戦う兵士とその家族を思うと空しさは拭えない。

選ばれた2人の兵士のうち、1人は途中で死んでしまうけど、その場面はやり切れない思いにさせられる。人としてどうなの?って思うけど、戦争なんだから正しいことをしただけなのかも。

自分自身の責任を全うするために突き進む主人公の姿は、ヒーローのようにも見えるけど、本人はそんなことは考えていないんだろうなぁ。

この映画を見ている間中、ずっと頭の中にあったのは、家族が戦争に行くなんてことは絶対に考えたくないということ。息子が戦争に行くなんて絶対に耐えられないって、世の中のお母さんならみんな思う事でしょ。

そんな風に頭の中がグルグルしながらも、見終わった後には程よい余韻があって、私はこの映画が好きだと感じた。

主人公役のジョージ・マッケイ、「パレード」という映画を見た時にも思ったけど、なぜかハリー・ポッターシリーズのロン・ウィーズリーを思い出してしまう。

「パレード」は偶然WOWOWで見た映画で、なかなか面白かったからジョージ・マッケイは覚えていた。といっても他の出演作は見たことないけど。

特別カッコいいという訳でもないけど、見るからにイギリス人という雰囲気が好き。ちょっと暗さを感じさせるところとかね。

 

それでは、本日も良い1日にしていきましょう!


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