親が子どもにできることって何?
<お稽古を始める時に考えたいこと>
でもある時、新聞で読んだ言葉にはっとさせられ、今では少し考えが変わりました。
今、私がもう一度子育てを始めるとしたらどうするか? 本日は子どものお稽古を例にお話します。
本日は前回の続き、<後編>です。
娘は体を動かすのも好きでしたが、本を読むのがとっても好きでした。
いつでも部屋の隅で時間を忘れて本を読んでいるような子どもだったのです。
本を読むのが好きだというと、羨ましがられる事もありましたが、私にとって彼女の読書好きはあまり好ましいものではありませんでした。
やらなきゃならないことそっちのけで本しか読まない。
中学生の頃が一番本を読んでいたと思いますが、定期テスト前なのに一向に勉強しないというか、本の続きが気になって勉強が手につかないといった感じなのです。
私は何度も読書禁止を言い渡し、実際本を取り上げたりもしましたが、効き目なし。
彼女はさっさと諦めて新しい本を読み始めてしまうのです。
今思えば、私がやめさせようとすればするほど逆効果だったんですが、そこにも気付けない位に視野が狭くなっていたんですね。
その後、彼女の本好きが大学受験で多いに役立ったのですが。
今では本を読む時間もない位忙しい毎日を過ごしている娘。
力ずくで取り上げようなんて間違っていたし、好きなだけ本を読ませてあげれば良かったと後悔もしています。
今の彼女がどう思っているかは分かりませんが、私のバレエと同じように機会を取り上げられたという事実は心の中で不完全燃焼のもやもやとして残り、消えることはないでしょう。
娘のバレエは中学を卒業するまで続けていましたが、高校生になり、レッスンに行く時間の確保が難しくなったので辞めることに。
最後は本人が納得して辞めることを決められたのがせめてもの救いかなと思っています。
本人は楽しんでいるお稽古も、親の都合で辞めてしまう子どもたちも多くいるので、お稽古は始める時よりも辞める時の方が難しいのかも知れません。
何事も本人の納得感を1番大切にしてあげられると良いですね。
私も子どもの将来を見据え、より良くなるように導きたいと思っていました。
この導きというのは与えるだけではないんだともっと早くに知っていたら、もう少し違う接し方が出来たんじゃないかと思うのです。
それ以来、子どものお稽古について相談されたら、必ずこの話をしています。
私と同じように、自分がしたかったお稽古と違う習い事に行かされて楽しくなかった記憶があるという人も少なくありません。
子どもの将来を思えばこそ、先回りして最短ルートをつい考えてしまいます。
今、私がもう1度子育てをする事が出来るなら、もう少しだけおおらかな気持ちで見守れるんじゃないかなと思います。
それでは、本日も良い1日にしていきましょう!
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