最近この「強み」というワード、よく耳にしますよね。大人になってから急に「強み」と言われても、自分の強みが何なのかよく分からないことってありませんか?
私も自分自身の強みって何?と思っているのですが、不思議なことに子どもの強みは簡単に答えらます。
この「強み」をしっかり育てていけたら、人生で困った場面に遭遇してもなんとかなるかもしれません。本日は2人の子どもを育ててきた経験から、子どもの強みの見つけ方と強みの育て方について本日は息子編です。
私は、子どもが幼稚園の頃から毎晩絵本の読み聞かせをしていました。それぞれ読んで欲しい本を決めて、1冊ずつ順番に読んで聞かせていたのです。
2人とも読み聞かせを楽しみにしていましたが、小学校に入ってお稽古が始まったりと忙しくなり読み聞かせはいつしかおしまいに。
息子は絵本の読み聞かせが好きでしたが、娘と違って自分で本を読むことはありませんでした。読むのはマンガくらい。ちなみに少年ジャンプ派です。
その代わりに息子が夢中になったのはあるスポーツです。息子の運動神経はイマイチだと感じていた話は、以前に書きましたが、この時もスポーツに時間を掛けるより、勉強した方が良いのでは?と思っていました。
大好きなスポーツは本人なりに頑張っていましたが、それが将来何の役に立つの?とつい思ってしまうんです。
どんなに頑張ってもプロアスリートには成れそうもないし、オリンピックにだってきっと出られないでしょう。
こんな時に親が思う事は大事なお金と時間を使っているんだから、どうせなら結果の出ることに投資したいってこと。
幼稚園のママ友の言っていた言葉、「プロスポーツ選手を目指すより東大合格を目指す方がまだ可能性が高い」。
確率だけを考えたら確かにそうかもと思わせる言葉です。
どの親も子どもの才能を見つけたら最大限伸ばしたいと思っているでしょう。ですが、残念なことに見切りをつけるのが早すぎる場合が多いとも感じています。
息子が小学1年生の時にたまたま誘われて行ってみたスポーツクラブ。
27歳の今になっても続けていますが、こんなに長く続けるものだとは夢にも思いませんでした。
ですが、今思うのは途中で辞めさせなくて本当に良かったということ。息子の人生の中で大事な選択を迫られた時に、判断する基準はいつでもそのスポーツが中心にあったのです。
当時、まだ高校生だった息子を見ながら私が思っていたことは、その若さでそんなに夢中になれるものと出逢えたなんてとっても幸せだなという事でした。
息子は大好きなスポーツを続ける為ならどんな努力でもしてきました。
公立の小学校・中学校へ通っていたので、高校選びが自分の将来を初めて選択する機会でした。
息子が高校を選ぶ際の1番の決め手になったのは、部活動としてそのスポーツが出来るかどうかということ。サッカーや野球と違い、少し珍しいスポーツだったのでどこの学校でも出来る部活ではありません。
無事希望校に入学し、同じ想いで入ってきた仲間ともめぐり合って3年間を過ごしました。
高校生の頃には自分自身を客観的に見ることが出来るようになっていて、大好きなだけでは限界があることに気付いていたようです。
すでに希望大学についても自分なりに考えていたようで、大学のトップリーグを目指すつもりは全くありませんでした。
あんなに大好きで頑張ってきたスポーツなのにあっさり諦めるのか?と思いましたが、話を聞くとそうではないのです。
「自分がいくら時間を掛けてもあのレベルに行くのは難しい。でも勉強なら多分負けないし、その方が自分には向いている。」
大好きなのもに打ち込んで、それで結果を出すというのが王道でしょう。
でも好きな事で結果を出せるのはやっぱり少数派だと思います。
だから親はすぐに違う道を探してしまいたくなるのでしょう。
息子は高校3年生の11月まで部活を続け、引退後はひたすら勉強に打ち込みました。決して勉強が好きという訳ではなく、大学で楽しくスポーツをするという目的のためだけに勉強していたのです。
高校での部活もやり切ったので、あとは希望大学に合格するだけ。
目標が明確なのでぶれることもありません。
私はスポーツの為に使ったお金と時間は無駄にはなっていないと思います。
もちろん旗からみれば、そのスポーツはただの趣味程度のものにしか見えないかもしれない。でもそれがあったから息子は今まで努力を続け、努力を惜しまないことの大切さを学んでこれたと思います。
その子が今興味をもっていることが、将来どのような形でその子自身の助けになるか、それは親には分からないことです。
我が家の息子も娘も自分が本当に好きなものを最後まで貫き通したからこそ、幸運にも恵まれて嬉しい結果が出たのです。
私には将来を見通せる目などなく、娘の本好きにも、息子のスポーツ好きにもうんざりしたことは1度や2度ではありません。
ただ彼らの熱量に負けて好きなことを辞めさせなかった、これに尽きると思います。
子どもの強みを見つけて育てるたった1つの方法は、子どもに任せることです。残念ながら親の出る幕はありません。子どもが夢中になっているものを取り上げるようなことは止めましょう。
それでは、本日も良い1日にしていきましょう!
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