キリスト教系の学校に行くということについて考える

つぶやき

さて、前回に引き続き本日もキリスト教にまつわる話を少しだけ。といっても勧誘とかではないのでご安心を!

前回も書きましたが、私自身はクリスチャンですが、宗教を必要としないで生きていけることは幸せな事だと認識しています。宗教に頼らなくても生きて行ける、そんな日本がずっと続いてくれればいいなとも思ってます。

宗教が無いと生きて行けない人達が世界中に居ることを思うと、ほんと日本に産まれただけで恵まれてるんですよね。

本日はキリスト教系の学校に入れるとはどういう事か?について私の知り合いの例を参考にお話ししたいと思います。

 

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キリスト教系の学校に行くということ

我が家の子どもたちの通った幼稚園はキリスト教教会の付属幼稚園でした。幼稚園ではキリスト教行事も行いますが、普通の幼稚園と同じような行事も沢山あります。

教会付属の幼稚園だからと言って、クリスチャンホームの子どもたちばかりという訳でもありません。

それに、我が家の子どもたちもそうですが、残念ながら幼稚園の頃の記憶ってあんまり残っていない模様。子どもにとっては幼稚園に通うだけではキリスト教というものに対する認識が深くなることはありませんでした。

公立の学校にも宗教は関係ないので、無宗教のまま育ちました。

高校からはそれぞれ私立の学校に通いましたが、こちらも無宗教。

子どもたちも私がクリスチャンなのはもちろん認識してますけど、特に関心もなく今に至ってます。

私自身が受洗をしたのは子どもが産まれる前でしたが、キリスト教系の教育を受けさせたいという気持ちは特に無かったので、本人たちの意思に任せた進路となりましたが、キリスト教系の教育を受けさせたいと考える保護者は多いのではないでしょうか?

実際、キリスト教系の学校は沢山あるし、学力などの関係でキリスト教系の学校に行くことになる場合もあると思います。

それでも、キリスト教系の教育だとなんとなく良い子どもに育ちそう、とか良い教育を受けられそうと考える保護者も多いかも知れません。

そんな親の都合で選んで通わせた学校教育の賜物であるとも言えますが、我が子がクリスチャンになりたいと言ったらどうしますか?

多くの親はそんなつもりでキリスト教系の学校に入れた訳ではないのに、と困惑するかも知れません。

でも子どもにとってはとても自然なことではないでしょうか。

キリスト教系の学校に行くという事は、クリスチャンになりたいと思うようになっても不思議ではないということ。

もちろん皆が皆、クリスチャンになりたがる訳ではありません。

でももし自分の子がクリスチャンになりたいと言ってきたら、とその時に親としてどうするか、そこまで考えて学校を選ぶべきだと私は思います。

私の友人の場合

私の友人も中学受験をしてキリスト教系の学校に入学しました。ご両親はクリスチャンではなく、ごく普通の家庭のお嬢さんです。

ご両親の意向もあり、キリスト教系の学校に入学した彼女は徐々に洗礼を受けたいと思うようになったそうです。

洗礼というのは本人の意思があれば受けることが出来ますが、私の友人はまず両親に打ち明けたところ反対をされてしまいました。

理由はそんなつもりでキリスト教系の学校に行かせた訳ではないというもの。

キリスト教系の教育は受けさせたかったけど、クリスチャンになっては困るというなんとも身勝手な理由です。

どう困るのかはよく分かりませんが、日本人として普通に無宗教(ときどき仏教)がやっぱりいいんだと思います。

彼女は牧師とも相談して、成人になっても受洗したい気持ちが変わらなかったら受洗しましょうと提案され、成人になった時に晴れて受洗しました。

このように、親としては願っていない道に進む可能性もあるという事をしっかりと認識しておかないと、親子ともに不幸です。

場合によっては、親子の信頼関係にも問題が生じ兼ねないでしょう。

別に洗礼を受けなくたって、心の中でイエスさまを信じていればいいんじゃないの?と思う人もいるかも知れませんが、心の中で信じているだけの人をクリスチャンとは呼べないのです。

洗礼を受けるということは、イエスさまを信じると公に告白すること。それによって社会的責任も生じます。

心の中でひっそり信じている人とは社会に対する責任が違うというようなことを牧師が言っていたのを覚えています。

今の日本において、クリスチャンであることを理由に差別されたりすることは無いと思いますが、普通を望む親からすればクリスチャンは普通じゃないのかも知れません。

子どもが自ら望んだ進路であっても、親の希望通りの進路であっても、キリスト教に触れる機会があるのならそれなりの覚悟が必要ですし、その覚悟を持てないのであれば無宗教の学校に行くという選択肢が必要となるのではないでしょうか。

 

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彼女のその後

そんな彼女は受洗後、学校を卒業して母教会である教会付属の幼稚園の先生となりました。

つまり私の母教会でもある教会付属の幼稚園の先生です。付属幼稚園の先生といっても全員がクリスチャンの先生という訳ではありませんが、彼女はクリスチャンの先生としてご奉仕して下さり、その後結婚、育児を経てまた数年前から幼稚園の教諭に戻ってきてくださってます。

教会としては得難い人を遣わしてくださったイエスさまに感謝ですが、彼女のご両親も悩まれた末に受洗を承諾して下さったことに感謝です。

私がいつもこれだけは忘れたくないと大事にしている事は、子どもから奪わないということ。

大人は与えることばかりを考えてしまうけれど、奪わないことの方が大切であり、難しいことです。

意図して与えたものには副産物も多いということを忘れずに、与えるよりも奪わない子育てを実践するのが何より子どもの為なんじゃないかなと思っています。

それでは、本日も良い1日にしていきましょう!

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