中学生になったら 子どもの塾通い、いつから行くといい?

つぶやき

先日、この春から中学生になった子どもを持つ保護者から塾へ通わせるタイミングについて相談されました。

子どもが大きくなると、塾へ通った方がいいのかどうかと悩む保護者も多いと思います。

我が家の子どもたちは公立の小・中学校に通い、高校から私立へ進学。

我が家の子ども2人ともに、本格的に塾へ通いだしたのは中学生になってからです。

兄である息子はその後希望大学に合格し、早稲田大学修士卒です。

本日はそんな息子が塾に通い始めたタイミングについてお話します。

結論から言うと、塾へ行くタイミングは本人が行きたいと言った時がベストだと思います。

経験から言うと、他の子が行き始めたからという理由で塾へ行っても、お金と時間の無駄にしかならない事が多いです。

親である自分の自己満足の為に塾へ行かせているのだと割り切れるのなら、それはそれでOK。

その代わり、自分の自己満足の為に塾へ行かせている事を忘れて、子どもの成績が伸びないことに不満を言ったりするのはNGです。

将来にわたり、親子の信頼関係が損なわれてしまう可能性があるばかりではなく、子ども本人の自己肯定感が低くなるなどの弊害も出る恐れがあると思います。

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塾にさえ行けば安心だと思い込むのは大間違い

学校での成績が振るわず、塾に行けばなんとかなるかも!親ならそう思いたくなる気持ちはよく理解できます。

我が家の息子は公立の小学校に通っていました。成績はごく普通。中学も公立の中学校に行かせるつもりだったので、親子ともにそれほど成績を気にしていませんでした。

友達は5年生くらいから塾に通い始めていましたが、息子は毎日暗くなるまで外で遊んでいたけれど、私は小学生の間はのびのびと遊びたいだけ遊ばせてあげたいと思っていたし、息子はやればできる子だと勝手に思っていたので心配もしていませんでした。

ただ、なんとなく3年生の頃からZ 会の通信教育だけはさせていました。

中学に入り、部活動も始まると勉強する時間も無くなり、部活動以外にもチームスポーツのお稽古があったのでかなり忙しい毎日に。

夏休みに入ったので、せめてZ会の夏期講習だけでも行かせてみようかなと思い立ち、息子に話してみたところ、息子はあまり気乗りしない様子でした。

それでもほんの10日間くらいだけだからと言って、夏季講習へ通わせることに。

息子は夏期講習のスケジュールに合わせ、部活を早退と遅刻を繰り返しながら通いました。

今思えば、ここが私の間違いの第一歩だったと思います。

夏期講習での成績は、Z会の高いレベルを考えると悪くないという印象だったので、私は満足し、次は冬期講習かな、なんて勝手に計画してました。

でも本人は部活動に専念出来なかったことに大きな不満を持っていたようです。

私としては、部活よりお稽古のスポーツの方が本命で、部活は二の次って勝手に決めてしまっていたのも間違いだったんですけど、この時はまだ気付けていませんでした。

息子の1言でようやく目が覚めた

冬休みになり、冬期講習の話を持ち出した私。

息子は部活にお稽古にと忙しい毎日だから、せめて長期休暇の時くらいは集中して勉強をして欲しいとの思いで講習に行かせたかっただけなんだけど…とここでも自分のエゴを息子に通そうと試みたところ、息子に言われた1言が胸に刺さった。「お母さんが行けというから行くけど、勉強する気のない自分が行ったところで得るものは何もない。正直お金が無駄だと思うけど、それでいいんだったらどうぞ。」ここまで言われたのにお金を払って講習に行かせた私。

「いくらやる気がないって言ったって、実際塾にいる間は勉強しないではいられないんだし」と思い、少しの学びさえあればいいんだから、とお金を無駄にするつもりは微塵もありませんでした。

でもというか当然というか、冬期講習の成績は散々。

息子に宣言されていた通りの結果だし、私は行ってくれるだけでいいとも言ったから息子を責める訳にもいかない。

ここでようやく気が付いたんです。

本人が勉強したいと思わなければ、いくらお金を掛けても意味が無いってことに。

もしかしたら、息子も意地になっていたのかも知れないけれど、何にせよ良い結果が出るはずもない。

神奈川県の中学って部活も勉強も一生懸命頑張って、更に内申までしっかり取れっていうけど、そんなの無理ゲーでしょ。

もちろん、器用にやってのける子はいるけれど息子には向いてないと思ったから、この時点で私も腹を決めて、塾の話をするのは一切止めました。

進学先は公立でも私立でも本人に任せる、そして、塾に行きたくなったら相談することを息子と約束しました。

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塾へ行く気になったのは中3の6月

修学旅行も目前に控えたある日、塾へそろそろ行こうかなと言ってきた息子。

学校の友達の多くは家の近所の塾へ通っていたけれど、私は近所の塾へ行かせる気は無かった。

なぜかと言うと、そもそも塾に行く目的が学校の成績を上げる事ではないと思っていたから。

神奈川県では、公立の高校へ行く時に中学の成績が重要視されがち。だから地元の塾にでは勉強というより、いかにして学校の成績を上げるかという事に焦点を絞っているし、実際そういう塾に通っている子どもは要領よく成績も伸ばしていたけど、でもせっかくいい高校に入ったとしてもその後はどうしたらいいのよ?ってなると思ったから。

そこで、あえて地域密着ではない塾を選んでみたけれど、この塾にはほんとにお世話になりました。

高校受験へ向けて時間の無い中、将来を見据えて英語は中学1年の最初まで遡ってしっかりと復習してもらえたのは、その後の彼にとって大きな財産となりました。ここでの勉強の基礎が、今、外資系の会社で働いている彼のスキルの基となって生きていると思っています。

最終目標は高校受験じゃない

息子が塾に通い始めたのは中3の6月。塾の先生には高校受験に間に合うか分からないと言われました。

確かにそうかも知れないとは思ったけど、高校受験なんてどうにでもなるから大丈夫だと思ってました。取り合えずは大学受験こそが最終目標でしょ。

夏休み前には部活も引退し、本格的に勉強に向き合い始めた息子。

塾が本当によく見て下さり、週に3回くらい通わせていただきました。もちろん、学校の成績はすぐには上がったりはしないけど、英語や数学など、テストの点数は伸びたし、何より本人の理解度が進んでいることを塾の先生から伺って安心したもんです。

この頃の息子はすでにどこの高校に行くかより、どこの大学に行きたいかということを真剣に考え始めていたと思います。

その後は都内の高校に進学することを決めてあっさり合格。

中学の卒業式の時に部活の顧問の先生へご挨拶した時に、息子がどれだけ部活動を一生懸命頑張ったかを知りました。

私の中では2の次だと思っていた部活。息子にとってもそうだったとは思うけど、一番好きなスポーツに役立てようと思って部活も頑張っていたんだなぁと初めて気付き、私のエゴで部活をないがしろにしてしまったことを心の底から反省しました。

戻れるものなら戻って、部活に専念させてあげたいという気持ちは今も消えません。

本人が塾へ行きたいと言いだすタイミングっていつ来るの?

でも、本人が塾へ行きたいって言わなかったらどうするの?と思う人もいるでしょう。

確かにその通りですが、いわゆるやる気スイッチと同じで、親がどうこう出来る問題ではないのです。

いくら待っても、塾へ行きたいと言い出すタイミングは永遠に来ないかもしれないし、やる気スイッチだって永遠に押されることはないかもしれません。

でも無理に塾に行かせても、親の満足の行く結果は出ないでしょう。

2人の子どもを育て上げた今、心の底から思うことは、子どもをコントロールすることは不可能だということです。

一番大変なことですが、親は待つことしか出来ません。

子どもが本気になった時にはものすごいパワーが発揮されます。その日が来るのを信じて待つ。親が出来ることはお金を用意して待つだけです。

 

それでは、本日も良い1日にしていきましょう!

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