「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は主演であるジェーン・バーキンのあまりの可愛らしさにため息が止まらないけど、一緒に写る景色は薄汚れていて、ハエが元気よく飛び回っていたりするなど、食事時にはあまりお勧めできない映像のオンパレード。それでも私は画面に釘付けになって見続けてしまった映画です。
「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」WOWOWで見た感想
WOWOWの月間プログラムを眺めていてなんとなく録画しました。
その理由はジェーン・バーキンが主演だったから。
といってもジェーン・バーキンのファンではありません。というか、ジェーン・バーキンを知らなかったといった方が正しいかも。
ここで言う知らなかったというのは、ジェーン・バーキンの魅力を知らなかったという意味です。
名前は知っていたし、エルメスのバーキンはジェーン・バーキンからきているのも知っている。でも私の年代だと、ジェーン・バーキンはシャルロット・ゲンズブールのお母さんという認識の人の方が多いんじゃないかな。
そんなジェーン・バーキンが主演でシャルロット・ゲンズブールのお父さんであるセルジュ・ゲンズブールが監督した映画「ジュ・テーム・モワ・ノン・プリュ」は見て良かったーと思えた映画です。
面白いかと聞かれれば、そうでもない。
フランス映画によくあることですが、ストーリーがイマイチよく分からない、というか特にメッセージも無いのかなという映画です。
ただただジェーン・バーキンが可愛い。
この映画のジェーン・バーキンは30歳の頃のようですが、すでに娘であるシャルロットを産んだ後だということに驚きます。
少年ぽくもあり少女のようでもあるはにかんだ笑顔は一見の価値ありです。
ベリーショートのヘアスタイルがとても似合っていて、細見の身体と相まってとっても中性的な魅力を醸しています。
他の人とは違う彼女特有の魅力の1つだと思いました。
私が知っているジェーン・バーキンはロングヘアの印象が強かったので、もし最初にこのジェーン・バーキンを見ていたら絶対ファンになっていたと思います。
ジェーン・バーキンの魅力を120%伝えることにおいては大成功している映画で、さすが当時の夫が撮っただけのことはあると納得。
笑うと見える歯並びがまたなんとも魅力的で、今みたいに整いすぎていない歯並びが彼女の魅力をより一層引き立てていて、作り物ではない人間らしさを感じさせます。
この映画を見たら、きっと彼女のようなベリーショートにしてみたくなっちゃう人が続出してしまいそうです(私がそうだからですけど)。
ラブストーリーですが、楽しい話でもなくハッピーエンドでもありません。ただ、何度も流れるテーマソングがやたらと耳に残りました。
このテーマソングがちょっとユーモラスなので、映像とのミスマッチにクスッと笑いたくなる場面もあり、そのアンバランスさがフランス映画なのかしらと思ったりしました。
一方、映画は始まった瞬間からハッピーエンドの匂いはしないので、そういう意味では予想通りですが、全く想像をしていないラストシーンにはちょっと驚くとともに、余韻のある映画が好きな私ですが、この映画の場合は余韻というより謎が残りました。
未来はないとうすうす気付いていただろうに恋をしてしまい、ありのままの自分を受け入れてもらえないまま終わってしまったジェーン・バーキンの役はただ悲しいだけとも言えます。
ですがそんなことはどうでもいいと思えるほどにジェーン・バーキンの笑顔が全てを昇華させてくれます。
ハエがぶんぶん飛び回っていても、泥水の中で泳いでいても彼女はキラキラとしています。
映画の途中、ピンクのワンピースの裾をたくし上げて駆け寄ってくる彼女の愛らしさといったら、私の語彙では表現しきれないと思ったほど。
他の一切を無視できるジェーン・バーキンの愛らしさをぜひ堪能してみて欲しい、そう思わせる映画です。
裸のシーンが多めなので、私が見たのは修正版でしたが、次もし見る機会があったら無修正版をぜひ見たいと思います。
修正が入っているとどうしてもそこに視線が持って行かれてしまうのは私だけでしょうか?
長さも90分とちょうどいい時間です。ジェーン・バーキンの笑顔を眺めていればあっという間の90分なのは間違いありません。
映画「ライトハウス」は感想が1つも思い浮かばない不思議な映画
映画「トワイライト」がシリーズが好きだった私。
その「トワイライト」に出演していたロバート・パティンソン見たさに録画してみました。
この映画は昨今流行りのA24によるもの。
特に意識するほど映画に詳しい訳ではないですが、「レディ・バード」に「ムーンライト」など、いくつかの私の好きな映画はA24によるものです。
そしてこの「ライトハウス」、映画館で見そびれていたので今回WOWOWで見れるとあってちょっと期待していました。
ロバート・パティンソンも久しぶりに見てみたかったし。
映画はモノクロなので、せっかくのロバート・パティンソンの魅力も控えめ。
そして共感したり感情移入するところがひとつも見つからないまま映画は終了。
エンディングを見ながら、感想が1つも思い浮かばないなぁというのが率直な感想です。
面白くなかったとか見て損したとかっていう気持ちにすらならなかったこの映画。今思うのは、再び見ることはないだろうということ。
それでも私の記憶には残る映画となりました。
映画ってやっぱり自分で見て確かめるのが1番ですね。
それでは、本日も良い1日にしていきましょう!
コメント