6代目ボンドを演じてきたダニエル・クレイグ最後の主演作。
先日、WOWOWでダニエル・クレイグが主演の007シリーズ5作品を一挙放送していたので視聴しました。
2021年に公開された「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」、前作「スペクター」から6年も経っていたなんて驚きです。
3年前位に公開されたっけ?なんて勝手に思ってましたけど、私だけ時間の流れがゆっくりだったみたいです。
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」感想
164分もある映画。164分って2時間半以上ですよ?! これってもう長すぎでしょ?と言いたい気分になりました。
面白くなかった訳ではないけど、とにかく長い。もう長いなぁーと感じ始めた時点で映画に集中出来ていない証拠です。
途中、何度も残り時間を確認しちゃった位持て余してしまった映画。
ダニエル・クレイグの007シリーズの中でも一番の長さではあるけれど、こんなに長く感じさせる理由は何だったのでしょう?
そこから後はちょっとスピード感が失速してしまったような気がします。
字幕と吹き替え両方録画していた私。最初は字幕で見始めましたが、始まって30分位経ったところで吹き替えの方で見ることに。これはもう完全に見るというより聞き流すという選択をした結果です。
レース編みをしながらときどきチラっと画面を見る程度。あまり画面を注視する場面は少なかったのが残念です。
ママになったレアは相変わらず少女のように可愛らしかったし、1作目のカジノ・ロワイヤルで死んでしまったヴェスパーもチラつき、ヴェスパーファンの私には嬉しい限りでしたが、肝心の黒幕を演じるラミ・マレックの存在感がイマイチだった気もします。
もしかして字幕で見続けていたらまた違った印象になっていたかもとは思いますが、また164分にチャレンジするのはちょっと厳しいというのが率直な感想です。
007シリーズが好きということではなく、レア・セドゥが好きなだけの私です。その日はたまたま1日在宅の予定だったので、ながら見のつもりで見始めた一挙放送。
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」は予定通りながら見となりましたが、第1作の「007/カジノ・ロワイヤル」と第2作の「007/慰めの報酬」は面白くてしっかり見てしまいました。
カジノ・ロワイヤルのみどころは何と言ってもボンドガールであるエヴァ・グリーンの美しさ。ほんと息を飲むくらいに美しくてずっと見ていられます。
ダニエル・クレイグの007シリーズ一番のおすすめはカジノ・ロワイヤルです。
茜色に焼かれる
こちらも2021年公開の尾野真千子さん主演の映画。
そして上映時間は145分と長めで、2時間半近くあります。
「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」と比べても20分くらい短いだけ。
それなのに、この映画は全く長さを感じさせませんでした。
こちらは、最初からレース編みをしながら聞き流そうと思っていた映画だったんですけど、レース編みはちっともはかどりませんでした。
絶対に楽しい映画じゃないことは見る前から分かっていたので、あんまり乗り気もせず、途中で止める気満々で見始めたのに、ほんと映画って見てみないと分からないもんですね。
こういう映画に対して、どうしようもない現実を見せつけられるだけなんだから、わざわざ自分から好んでそれを受け止めに行かなくてもいいよねと思ってしまう私です。
でも最後まで目が離せない、見て良かった映画だと思いました。
尾野真千子さん演じるお母さんにとてもリアルを感じたし、その息子である和田庵くんの、映画の中での成長ぶりには目を見張るものがありました。
最初と最後では顔つきがまったく違うんです。貴重な一瞬がしっかりと収められていて、それをつぶさに見ることが出来る映画となってます。
尾野真千子さんと和田庵くんのお父さん役のオダギリジョーさんが秀逸です。
オダギリジョーさんによって、この映画が苦しくなり過ぎないものになっていたと言ってもいい位。といってもオダギリジョーさん、冒頭でもう死んでいるので出演シーンは写真だけなんですけど、この写真がすべてを語っていました。
いい歳になっても売れないロックバンドのボーカルで、仕事もしないで日がな一日本を読む。そのくせ愛人に子どもまでいるという分かりやすいダメ男。
そんな設定がオダギリジョーさんにぴったり過ぎて(すみません)、途中何度かオダギリジョーさんの写真が写るんですけど、尾野真千子さんの今はそんなオダギリジョーさんと結婚したところから始まっている、ということに物凄い説得力があります。
そんな男と結婚したからだって、本人も見てる人も納得させてしまう写真のパワーに救われたし、笑ってしまいました。
尾野真千子さんの同僚ケイちゃんを演じる片山友希さん、どっかで見たことあると思ったらセトウツミのテレビシリーズのハツ美ちゃんだったんですね。個性のある女優さんです。
007/ノー・タイム・トゥ・ダイでは、面白くなかったのは上映時間の長さのせいにしましたけど、もちろん時間だけが問題じゃないことは分かってます。「茜色に焼かれる」は2時間半もの時間を使ってでも見て良かったと思う映画でした。何でもそうだけど、期待し過ぎないでフラットな気持ちで見ないと映画に対しても不公平だよねと強く思わせる2本でした。
それでは、本日も良い1日にしていきましょう!
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